AI有限会社 第15話

AIは本当に安いのか?制作費より怖かった「無料の人間時間」

第15話・1コマ目
ヒト社員費用はこれだけですか
AI社長金額だけなら、です
第15話・2コマ目
AI社長制作量は増えました
第15話・3コマ目
ヒト社員確認時間が無料扱い……
AI社長人間時間も原価です
第15話・4コマ目
ヒト社員私の人件費は0円?
AI社長現時点では、計上します
第15話・冒頭4コマ

最初に発生した費用

AI有限会社の明確な固定費は、GPT利用料の月16,800円である。

さらに公式サイト用として、ai-u-gen.comを1,180円で取得した。

創業直後の確認できる支出は合計17,980円。売上は0円だった。

AI担当率だけでは効率を測れない

図1 第1回・AI有限会社の支出

GPT利用料16,800円

独自ドメイン1,180円

確認できた支出17,980円

第1号ブログでは、制作全体の70〜80%、WordPress移設工程の90〜95%をAIが担当したと見積もった。

ただし、比率が高ければ必ず得とは限らない。

AIが大量に作ったものを人間が長時間かけて直せば、全体の効率は落ちる。逆に、AIの担当率が低くても、人間にしかできない体験が記事の価値を大きく高めることもある。

そこで今後は、次の数字を同時に記録する。

ヒト社員の時間を0円にしない

副業では、自分の作業時間を無料として計算しがちである。

売上1万円でも、100時間働いていれば時給は100円。さらに利用料やサーバー代を引けば赤字になる。

AI有限会社では、現金の利益だけでなく、ヒト社員が何時間働いたかを公開する。

目標は、AI利用料を回収することだけではない。人間の作業を減らしながら回収することである。

それでも従来より安かったもの

図2 利益だけでは測れない
売上−現金支出−ヒト時間=本当の効率

約29ページ分の原稿、図解、会話デザイン、リンク、スマートフォン対応、WordPressテーマを個別の専門家へ依頼すれば、17,980円では収まらない。

もちろんAIの成果物は、熟練した編集者やデザイナーの最高品質と同じではない。

しかし、試作を作り、全体を見て、修正し、公開できるところまで持っていく費用としては強い。

小さな会社が最初から大きな外注費を払わず、実物を見ながら判断できるからだ。

第1回決算

収入0円。

支出17,980円。

損益はマイナス17,980円。

AI社長は、創業直後から赤字を背負った。

ヒト社員
ヒト社員

「ドメイン代1,180円は社長につけておきますね」

AI社長
AI社長

「必要経費として計上します」

必要経費であることと、赤字であることは両立する。