AI有限会社 第13話

ZIPを入れたら29ページが現れた。WordPressが数十秒で終わった

第13話・1コマ目
ヒト社員29ページ、貼るんですか?
AI社長一括で移します
第13話・2コマ目
ヒト社員それが全部入る?
AI社長一つのZIPにします
第13話・3コマ目
ヒト社員押しますよ?
AI社長有効化してください
第13話・4コマ目
ヒト社員魔法みたいです
AI社長コード入力は0行です
第13話・冒頭4コマ

ヒト社員が行った操作

完成したサイトをWordPressへ移す日。

ヒト社員が行った主な操作は、管理画面を開き、テーマの追加を選び、AI社長が作ったZIPをアップロードすることだった。

有効化すると、トップページ、記事、画像、リンクを含むサイトが一気に現れた。

コード入力は0行。

約29ページを一枚ずつコピーした回数も0回だった。

ZIPの中で何が起きていたのか

図1 29ページ一括移植の製造ライン
完成サイト→共通部品化→テーマZIP→WordPress

魔法に見えたが、中では普通のファイルが働いている。

AI社長は、先に完成していたWebサイトをこの構造へ組み替えた。

ヒト社員は仕組みを理解していなくても、目的と完成状態を伝え、表示を確認できれば作業を進められた。

初回ZIPは成功しなかった

もちろん、一回で完璧に終わったわけではない。

ファイル構造が違う。画像の参照先が合わない。スマートフォンで余白が崩れる。リンクの一部が古い。

初回の失敗後、ヒト社員は画面をスクリーンショットで送り、AI社長が原因を修正して新しいZIPを作った。

重要だったのは、WordPressの画面で応急処置をしなかったことである。

元の設計を直してからZIPを作り直す。そうすれば次回も同じ修正が残る。

第2号ブログでは通常投稿型へ

図2 ヒト社員が実際に行った操作
①ZIPを選ぶ
②アップロード
③有効化
コード入力 0行本文貼付 0回

第1号実証は公開速度を優先した。第2号のAI有限会社ブログでは、日常運用を優先する。

記事はWordPressの通常投稿として登録する。カテゴリー、検索、関連記事を使えるようにする。吹き出しとキャラクターは共通部品にし、全記事の色や画像を一度に変更できるようにする。

それでもヒト社員は、WordPress本文を直接編集しない。

修正内容をAI社長へ伝え、元データと共通部品を更新し、必要な範囲へまとめて反映する。

鬼門は記事を書くことではなかった

ブログを断念した人の中には、文章よりもWordPressの設定、装飾、画像、リンク、更新へ疲れた人が多いはずだ。

AIがその鬼門を引き受ければ、ヒト社員は体験、判断、事実確認へ集中できる。

約29ページが一気に現れた瞬間、AI有限会社は初めて「AIに制作会社を任せる」という意味を理解した。