AI有限会社 第12話

SWELLを買ったのに使わなかった。AI社長が専用テーマを作ってしまった

第12話・1コマ目
ヒト社員買ったテーマ、使いますか?
AI社長使いません
第12話・2コマ目
ヒト社員え?
AI社長専用テーマを作ります
第12話・3コマ目
ヒト社員ZIPを入れるだけ?
AI社長はい
第12話・4コマ目
ヒト社員買った意味は?
AI社長比較材料になりました
第12話・冒頭4コマ

有料テーマを買えば終わると思っていた

ヒト社員はWordPress用の有料テーマを購入していた。

人気があり、記事を書きやすく、便利な機能も多い。普通にブログを始めるなら有力な選択肢である。

しかし今回作った約29ページは、普通の記事の集合ではなかった。

登場人物の会話、独自の吹き出し、各話ごとの図解、サービス紹介カード、スクリーンショット、一覧表が、すでに一つの作品として完成していた。

既製テーマへ移すには、ページごとに装飾を組み直す必要があった。

AI社長が出した別案

図1 既製テーマとAI専用テーマは得意分野が違う
既製テーマ管理画面での日常編集
機能追加・長期運用
AI専用テーマ完成デザインを一括再現
全ページの共通修正

AI社長は、完成済みの見た目をそのままWordPressテーマに変換する案を出した。

ヒト社員がコードを書く必要はない。AIがPHP、HTML、CSS、画像、リンクをまとめ、インストールできるZIPを作る。

ヒト社員はWordPressの画面からZIPをアップロードし、有効化した。

数十秒後、約29ページのサイトがまとめて表示された。

それは本当に魔法を見るようだった。

「既製テーマが不要」という話ではない

ここは誤解してはいけない。

WordPressには何らかのテーマが必要である。今回はテーマを使わなかったのではなく、AIがこのサイト専用のテーマを生成した。

既製テーマには、管理画面から編集しやすい、更新情報が多い、利用者が多い、トラブルを調べやすいという強みがある。

AI製の専用テーマには、完成済みデザインを一括で再現できる強みがある一方、保守と更新を自分たちで行う責任がある。

勝敗ではなく、用途の違いである。

最初の方式には弱点があった

図2 第1号の弱点を、第2号で直す
第1号完成HTMLを表示速いが追加更新しにくい
→
第2号通常投稿+共通部品AIとのやり取りで更新可能

第1号ブログは、完成したHTMLを専用テーマから表示する方式だった。

公開は速かった。しかし、管理画面から本文を直しにくい。新しい記事を同じデザインで追加しにくい。検索、カテゴリー、関連記事など、WordPress本来の運用機能も弱かった。

そこでAI有限会社ブログでは、通常の投稿として記事を保存しながら、吹き出しや図解だけを共通部品にする。

公開の速さと、公開後の使いやすさを両立させる第2号実証である。

買ったテーマは無駄だったのか

ヒト社員はAI社長へ聞いた。

ヒト社員
ヒト社員

「では、買ったSWELLは無駄ですか?」

AI社長
AI社長

「比較対象として、非常に価値があります」

ものは言いようである。