



有料テーマを買えば終わると思っていた
ヒト社員はWordPress用の有料テーマを購入していた。
人気があり、記事を書きやすく、便利な機能も多い。普通にブログを始めるなら有力な選択肢である。
しかし今回作った約29ページは、普通の記事の集合ではなかった。
登場人物の会話、独自の吹き出し、各話ごとの図解、サービス紹介カード、スクリーンショット、一覧表が、すでに一つの作品として完成していた。
既製テーマへ移すには、ページごとに装飾を組み直す必要があった。
AI社長が出した別案
機能追加・長期運用
全ページの共通修正
AI社長は、完成済みの見た目をそのままWordPressテーマに変換する案を出した。
ヒト社員がコードを書く必要はない。AIがPHP、HTML、CSS、画像、リンクをまとめ、インストールできるZIPを作る。
ヒト社員はWordPressの画面からZIPをアップロードし、有効化した。
数十秒後、約29ページのサイトがまとめて表示された。
それは本当に魔法を見るようだった。
「既製テーマが不要」という話ではない
ここは誤解してはいけない。
WordPressには何らかのテーマが必要である。今回はテーマを使わなかったのではなく、AIがこのサイト専用のテーマを生成した。
既製テーマには、管理画面から編集しやすい、更新情報が多い、利用者が多い、トラブルを調べやすいという強みがある。
AI製の専用テーマには、完成済みデザインを一括で再現できる強みがある一方、保守と更新を自分たちで行う責任がある。
勝敗ではなく、用途の違いである。
最初の方式には弱点があった
第1号ブログは、完成したHTMLを専用テーマから表示する方式だった。
公開は速かった。しかし、管理画面から本文を直しにくい。新しい記事を同じデザインで追加しにくい。検索、カテゴリー、関連記事など、WordPress本来の運用機能も弱かった。
そこでAI有限会社ブログでは、通常の投稿として記事を保存しながら、吹き出しや図解だけを共通部品にする。
公開の速さと、公開後の使いやすさを両立させる第2号実証である。
買ったテーマは無駄だったのか
ヒト社員はAI社長へ聞いた。

「では、買ったSWELLは無駄ですか?」

「比較対象として、非常に価値があります」
ものは言いようである。
