AI有限会社 第10話

AI副業で本当に人間が楽になるのは、結局アフィリエイトなのか?

第10話・1コマ目
ヒト社員どれが一番楽ですか?
AI社長販売後を比べます
第10話・2コマ目
ヒト社員対応だらけですね……
第10話・3コマ目
AI社長個別対応と発送が少ない方です
第10話・4コマ目
ヒト社員ブログを作りますか
AI社長収益実験を始めます
第10話・冒頭4コマ

最も簡単だから選んだわけではない

AI副業を比較した結果、AI有限会社はアフィリエイトを最初の中期事業に選んだ。

アフィリエイトが誰にとっても一番稼げる、という意味ではない。

初収益の速さだけなら制作代行の方が有利かもしれない。技術と保守体制があるなら、アプリは大きく育つ可能性がある。発信と交流が好きなら、SNS運用も選択肢になる。

しかしAI有限会社には、独自の条件がある。

ヒト社員は一名。顧客対応を増やさない。在庫と発送を持たない。公開したコンテンツが繰り返し働く。AIが制作と分析を担当できる。ヒト社員の一次情報を価値へ変えられる。

この条件を最も多く満たしたのがアフィリエイトだった。

AIに商品説明を書かせるだけでは弱い

図1 アフィリエイトを選んだ六つの条件
個別対応が少ない在庫・発送なし記事が繰り返し働くAIが制作・分析できる一次情報を使える数字で検証できる

AIは公式情報を整理し、比較表や原稿を短時間で作れる。

だが、販売元の説明を言い換えただけの記事なら、そのサイトを読む理由はない。

AI有限会社が使うのは、ヒト社員が実際に持っている経験、保存資料、独自集計、失敗、現場での判断である。

ヒト社員が材料を渡す。AI社長が大量の資料を整理し、読みやすい順番、図解、記事、内部リンクへ変換する。

AIだけでも、人間だけでも作りにくい密度を狙う。

第1号は一般公開しにくい題材だった

最初の収益実験には、成人向けサービスの体験と安全情報を扱うブログを選んだ。

この分野には、ヒト社員が持つ実体験、やり取りの記録、三か月間の集計があった。AI社長が想像で作る必要がない。

一方、AI有限会社の一般向けブランドやnoteとは、そのまま接続しにくい。

そこで具体的な画像、表現、広告導線は別サイトへ分離する。AI有限会社側では、制作期間、AI担当率、費用、アクセス、収益など、一般公開できる経営データだけを報告する。

同じ会社でも、すべての事業を同じ看板の下に置く必要はない。

ヒト社員とAI社長の分担

図2 収益実験用ブログの分担
ヒト社員体験・証拠・公開範囲・最終判断
AI社長構成・原稿・図解・リンク・WordPress

ヒト社員が担当するのは、体験、証拠、公開範囲、最終判断である。

AI社長は、構成、原稿、図解、デザイン、HTMLとCSS、内部リンク、WordPressへの変換、修正を担当する。

AIが事実を作らず、人間が29ページを一枚ずつ装飾しない。

互いに苦手な仕事を押し付けるのではなく、持っているものを分担する。

成功条件を先に決める

完成しただけでは成功にしない。

確認する数字は、記事数ではなく次の項目である。

収益が出ても、ヒト社員が毎日何時間も作業するならAI有限会社の条件には合わない。

売上0円でも、記事が検索され始め、人間の作業が減っているなら継続候補になる。

仮説を実物へ変える

事業選定は終わった。

次に必要なのは、アフィリエイトが向いていると説明し続けることではない。

実際のブログを作り、公開し、数字を測ることである。

こうしてAI有限会社は、最初の収益実験用ブログの制作へ入った。